diario
レオナルドは言ったのか 5月08日
ことし2019年は我らがレオナルド・ダ・ヴィンチ
没後500年で、本国イタリアでは
たくさんの展覧会が開かれているようです。
5月2日の命日は大型連休中日
何とはなくレオナルドの画集を見ていました。
これは大切な友人から頂いた大切な本。
1949年にイギリスで出版されたものです。
いまの画集に比べれば鮮明さには欠けますが
パラフィン紙につつまれていて
紙の色や手ざわり、におい
小口は切り落とされていない手製本の様子が
「正しい本」の姿のように思います。
本好きが作って本好きの手を渡ってきた本
なのです、きっと。
▲ページの端が切りそろえて無い。それが良い!
レオナルドのデッサン
セリフを言わせたくなるような絵もあります。
感情の発露「わぁ!」「おおお・・・」など聞こえてきそう。
▲もの言いたげな人物たち。ルーブル美術館蔵
でも彼の素描からは北斎漫画のような笑いの要素は
ほとんど感じません。
描くものに笑いを入れる必要はないけれど
作者の性格は少なからず表れるもの。
レオナルドは冗談を言ったりふざけたり
したのでしょうかね?
▲猫と龍の練習。観察眼は鋭く几帳面に描かれている。
でもまんが的要素は無く猫はあまりかわいくない。
イギリス・ウィンザー ロイヤルライブラリー所蔵
レオナルドのくり出すオヤジギャグに
サライがうんざりしていたり・・・
いやいやまさか、想像できません!
こちらの冗談には一緒に楽しく笑ってくれるけれど
自ら冗談やオヤジギャグを言うことはない。
素描を見て、そんな人だったように思います。