diario
額縁の本「Pandolfini: Cornici antiche e dell’ottocento」 4月15日
これは本、ではありますけれども
オークションのカタログです。
昨年のフィレンツェ滞在で訪ねた
古本のお店で見つけることができました。
写真も豊富で、とても良い資料です。
Pandolfini パンドルフィーニとはフィレンツェにある
大手オークションハウスです。
2018年の4月18日に行われたオークションに
かけられた額縁カタログですので、開始価格と
落札予想価格も載っているのが興味深いところ。
予想価格が低い額縁で€700(130円換算で
91.000円)くらい、高い額縁ですと€9000
(1.170.000円)ほどと紹介されています。
ほほう・・・
どんな人が落札したのでしょうか。
広大な屋敷の奥にある薄暗い展示室には
膨大な額縁コレクションがあって、
壁一面に新旧問わず素晴らしい額縁が飾ってある。
そこに今日、18世紀の額縁が新たに加えられた。
これから先は門外不出、人目に触れることも無い。
部屋の主は夜な夜な絹のクロスで額縁を磨き
ひとりごとのように額縁に話しかけている。
使用人はみな不気味がってこの部屋には近づかない。
でも主は、これら額縁を作ったいにしえの職人たちの
姿と声を毎夜感じ、聞き続けているのだ。
額縁オタク。
妄想してしまう。
この本に掲載された額縁たち
どこから来て、どこへいくのでしょうね?