diario
額縁の本 「CORNICI DEI MEDICI la fantasia barocca al servizio del potere」 1月14日
この本は先日「古色再考 つづき」で
お話したときに参考にした本です。
メディチ家所蔵の額縁を紹介しています。
現在ピッティ宮殿内にある銀器博物館の一室が
「Sala delle Cornici」(額縁室)
として一般公開されており、その所蔵品が
メインに取り上げられているようです。
1500年代初め、コジモ1世からはじまり
1700年代初頭フェルディナンド3世の時代までを
紹介しつつ、額縁と額装されている作品も
同時に見ることができます。
▲ラファエロの女性の肖像。絵は本やネット上で
何度も観ているけれど額縁を見る機会は少ない。
額装された状態と空っぽの額縁。
並べてみると、なるほどなるほど。
▲古い額縁の金の輝きは薄いグレーに感じる。
額縁だけ見ると彫刻も全面の金箔も
装飾過多で強烈すぎるように感じても、
作品--大抵は人物画――を額装された
状態でみればすんなりと見られるのです。
美術館などで見慣れている
という理由もあると思いますけれど、
やはり額縁は作品を入れてこそなのだと納得します。
額縁は面白いです。
この本を買った古書店が栞を入れてくれました。
8€の割引して頂いた記録も一緒に。
思い出です。
「CORNICI DEI MEDICI la fantasia baroccaal servizio del potere」
Marilena Mosco
Mauro Pagliai Editore
2007年発行