diario
祭壇型額縁を作る プロローグ 10月11日
額縁のながい歴史の中で、祭壇型の額縁は
比較的はじめの頃に登場した形ですが、
その特徴的なスタイルと雰囲気から
現在でも欲しいと思われる方がいらっしゃいます。
でも、日本で制作する工房はあまりないようです。
その理由はさまざま推測しますが、ひとつに
木地作りのむずかしさがあるように思っています。
そんな祭壇型額縁をKANESEIで制作しています。
電卓片手に四苦八苦、ようやく設計図をおこし、
そして注文して作って頂いた木地がいよいよ届きました。
木地は茨城にある千洲額縁さんにお願いしました。
ミリ単位の調整、細かいお願いを誠実に
聞いて下さるとても頼りになる工房です。
千洲額縁さんのブログに、おととしお願いした祭壇型額縁の
木地製作の様子(今回の木地ではありません)が
すこし紹介されていますので、ぜひご覧ください。
お客様からのご注文は、下の写真の額縁を再現すること。
この額縁は、ニューヨークにある有名な工房で
作られたものであろう、とのお話です。
(絵画作品は隠しました。お見苦しくてすみません。)
この祭壇型額縁制作は千洲額縁さんの木地が50%
続くKANESEIでの彫刻と装飾が50%という感じで
わたし一人では到底作ることができないもの。
木地完成の時点で半分完成したも同然・・・
の感がありますけれども、
今回のKANESEIでの作業過程をすこしずつ
このdiarioでご紹介しようと思っています。
ご興味を持ってくださる方がいらっしゃると
嬉しいのですが。
それでは、始まり始まり。
どうぞ気長におつきあいくださいませ。