diario
ドアの向こうの親子は誰 8月01日
なんども繰り返してみる悪夢。
夢の中で「ああ、またこの夢が来た」と
思いながらも抜け出すことができない。
皆さんもいくつかあるのではないでしょうか。
わたしの悪夢の話
聞いて下さいますか。
場所は以前に住んでいた古いマンション、
廊下の突き当りにある自宅のドア。
夢の中でわたしは子供に戻っています。
深夜、静かな家の中は薄暗い蛍光灯がひとつ。
家族は出かけていて一人で不安です。
鉄の玄関ドアの下部にある新聞受けの
ちいさな扉から人が覗きこんでいるのが見える。
わたしはそっと近づき覗き窓から外を見ると
うす暗いマンションの廊下で、
幼い男の子、小学生の女の子
そしてそのお母さん3人が
ドアのすぐ前に立っています。
覗き窓から3人と目が合います。
ドアの蝶つがいはいつの間にか壊れていて、
わたしは内側から必死でドアノブを引っ張っている。
ドアの向こうからそのお母さんの声が聞こえました。
「殺したのはお前だ」
いったいわたしは誰を殺したのでしょうか。
深夜の廊下に立つ3人は、誰なのでしょう。
余りの恐怖に、目が覚めてからも
しばらく茫然と暗い部屋を見詰めてしまいます。
この悪夢がなぜ繰り返されるのかも
いまだにわかりません。