diario
3年越しの待ちぼうけに終止符 6月20日
吊金具が痛んでいて、ある日突然
落下して壊れてしまった額縁。
額縁の大切な仕事のひとつである
「作品を守る」を果たしたとはいえ
装飾は失われ、木枠も歪みました。
幸い原形をとどめている部分も多いので
型取りをして装飾を再現します。
今回は箔は使わず、アクリル絵具と
古色ワックス、「ゴールドフィンガー」の
アンティークゴールド色で補彩しました。
写真は上が作業中、下が修復後です。
危険で重いガラスはアクリルに交換予定。
吊金具と紐も錆びにくい丈夫なものを付けます。
これでまた絵を守り、引き立てて
健やかに過ごしてくれることでしょう。
実はこの額縁、2015年晩冬にお話しした
「点検してください2」に登場した額縁です。
伯母から預かったまま、甘えていたら
3年も過ぎていました!
薄情な姪ですね。すみません。
祖父から伯母へ伝わった大切な作品、
早々にお届けしようと思います。