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額縁の作り方 20 色を塗る 6月08日
ボローニャ石膏地に部分的に金箔を置いて
さらに色を塗る場合、
どんな色材を使いましょうか。
フィレンツェの師匠マッシモ氏は
水彩絵の具を使っています。
わたしは水彩、卵黄テンペラを使う場合もありますが
今回は アクリルグアッシユにします。
完成色は黒の予定ですが、まず下色から。
ベネチアンレッドとローアンバーの混色、
つまりは赤色ボーロの様な色です。
入り組んでいるので細い丸筆で塗りました。
箔に絵の具が付いてしまっても
その日のうちなら取り除けます。
赤茶色が乾いたら黒を重ねます。
輝く金箔とつや消しの黒、なんとも派手になりました。
この写真では分かりづらいですが、
黒の下に赤茶色があることで深みと奥行きが増します。
また、そこはかとなく暖かみもかんじられます。
白い石膏地に直接黒を塗る場合とは
やはり歴然と違いが出ます。
ひとまず今日はここまで。
次は古色をつけて、いよいよ完成です。