diario
美を伝える 「修理」の世界へようこそ! 4月30日
佐倉市の国立歴史民俗博物館には
全国の国立国立博物館・美術館が
出版している本がずらりと販売されていて、
それはそれは面白いブックショップでした。
京都国立博物館の「美を伝える」という
1冊を購入しました。
帯にある通り、修理・修復を紹介する内容。
写真が豊富で before&after が一目瞭然!
修理・修復の現場で必ず行うこと、
「調査し修復方針を決める→修復工程記録
→完成写真を撮って報告書をまとめる」
が分かりやすく解説されています。
こつこつとした地道な作業がつづけられ、
ボロボロの宝物が滑らかに鮮やかに修復、
保存されてスッキリ!サッパリ!です。
修復に使う道具、材料の説明や
「これからの文化財修理が目ざすもの」
というコラム、修復が必要な理由、
修理の基本は「現状維持修理」、その理由・・・
修理・修復をするうえの基本的なことを
こうして解説し、皆さんに知って頂くのは
とても大切なことですね。
この本は中・高生や大学生に読んで欲しい、
そして美術館・博物館の展示への
興味の幅をぐっと広げてもらいたいなぁ
と思いました。
「美を伝える
京都国立博物館文化財保存修理所の現場から」
京都国立博物館編
京都新聞出版センター
2011年7月15日 初版発行