diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2018年3月№1 3月14日
このところLAPISの生徒さんの間で
古典技法の箔作業では欠かせない道具である
箔盤(箔床、箔台、色々な呼び名。
金箔等を切るクッション状の台です。)
を作ることが流行っています。
作っている生徒さんの様子を見て
他の皆さんも作りたい!となるようです。
これはとても嬉しいことです。
制作は自分の世界にこもりがちになるもの。
おおいに他の人からの影響を受けて
興味の幅を広げて頂きたい、
LAPISを切磋琢磨する場にして頂きたい!
と思っています。
さて、今回はNAKさんの箔盤です。
こちらで紹介する箔盤作りは3回目(3人目)。
そして完成した箔盤も、本当にそれぞれです。
十人十色とはこのことですね。
NAKさんの選んだ革は、とてもやわらかくて
鮮やかなピンク色。テープは淡い若草色。
下の写真は太鼓鋲の打ち始めです。
金の太鼓鋲もきらりと輝いています。
まずは四隅を打ってから等間隔に打ちます。
太鼓鋲は金にする?銀にする?
迷った結果、両方!
NAKさんが現在制作中の額縁も
サーモンピンクと金の組み合わせですから
やはりお好みが表れているのです。
そしてNAKさんは明るく華やかな色の盤。
いやぁ、どれもこれも素敵!
美しい道具は見ていて心躍ります。
わたしも新しくて美しい箔盤が欲しくなりました。
わたしの箔盤は、学生時代に
有森正先生に教わって自作したものです。
当時、何も考えずに選んだのは
紺色に黒いテープ。・・・なんと地味なこと。
実用一辺倒だけれど健気に働く箔盤ちゃん、
ずいぶんと味が出て(汚れて擦り切れて)きました。
でも使い慣れた相棒はまだまだ活躍してくれそうです。
新しい箔盤を作ってお払い箱にするのも
かわいそうですし、どうしたものか。
欲しいけれど必要ない。
でも作りたい。むむう。
もうしばらく悩むことにします。
箔盤の製作にご興味をお持ちの方がいらっしゃれば
ぜひAtelier LAPISへいらして下さい。