diario
カリグラフィー&写本装飾の魅力 1月22日
街の本屋さんでわたしが手に取ったときにはもう
立ち読みしつくされ、すでに古本状態でしたが
そんなことはこの際どうでも良いこと!とばかりに
相変わらず握りしめてレジへ直行した本です。
4年も前に出版されたのに、ようやく出会えました。
つくづく、本は本屋さんで見るのが大切。
「カリグラフィー&写本装飾の魅力」という本には
わたしが長年探していた情報が載っていたのです。
金泥の作り方。ジェッソの作り方、羊皮紙の扱い。
お手軽な「箔あかし」の方法は目からうろこが落ち、
そして写本に純金箔を貼る方法!
日本画で使われる日本伝統の金泥の作り方は沢山情報がありますが、
いわゆる西洋の作り方で分かりやすい情報には
なかなかたどり着けませんでした。
写本につかうジェッソ(写本用の石膏下地)の作り方や
そのジェッソを使った箔の貼り方については
以前に「羊皮紙工房」の八木先生にメールで伺ったことは
ありましたが、自習ではどうにも上手くいきませんでした。
この本に載っている解説と写真で、とにかく
練習に取り掛かることは出来そうで嬉しい限り。
少々特殊な材料や高価な材料も使いますし
全くの初めてだとひとりでは戸惑いそうですが、
わたしは古典技法の知識でいけるかもしれません。
実は、羊皮紙1頭分をイタリアから持って帰っています。
いまだ手つかず巻かれたままに死蔵されていて、
勢いで買ったもののどうしたものかと長年悩んでいました。
(かと言って習いに出るには腰が重すぎて・・・)
練習をして、なんとか作業できるようになったら
いよいよイタリアの羊皮紙の出番を迎えられそうです。
まずはこの本を手掛かりにトライするのみ、でございます。
追:先日、ateler LAPIS の本棚にあるのを見つけました。
いつからあったのかな、見るとも見ずのわたし。
LAPIS の皆さま、ぜひご覧ください。
カリグラフィー&写本装飾の魅力
河南 美和子
株式会社マガジンランド
2013年12月9日 第1刷発行