diario
ブコの額縁 1月08日
先日の銀箔額縁に続いて、これもまた忘れられていた額縁。
おまけに作ったのはもっと以前のことです。
イタリアから帰ってきてまだ数年だったころ、
フィレンツェの額縁師匠マッシモ氏に教わった
古色作り方法を試してみたくて作った額縁です。
額縁のタイトルは「kin-buco-1」と付けました。
穴のことをイタリア語で buco(ブコ) と言います。
(本当なら沢山の穴で複数形 buchi ブキとつけるところですが
ブコのほうが音がかわいいので単数で!)
金箔を水押しで貼り磨き、きれいに仕上げたところに
古色付けで木地に届くほどの穴を石膏地に作りました。
磨り出しや傷作りも強くして、穴にワックスを磨り込んで
かなりボロボロ&コッテリ風味の仕上げです。
トライポフォビアの方はイヤかもしれません。
写真やシンプルな版画作品などを入れても
悪くないかなぁ、と思っているのですが
いかがでしょうか。
「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。
どうぞご覧下さい。