diario
ほんのすこしの錆色 12月18日
以前に完成してすでにお客様の手に渡った額縁ですが
こちらでご覧いただいていなかった額縁がありました。
制作中の考えごとは書いていたのですけれど。
今さらながらですが、ご紹介させてください。
2015年の展覧会用に作った額縁です。
全面に純銀箔を水押しで貼って
刻印を打って模様を入れました。
デザインは15世紀にイタリア・ピエモンテ州で
作られた額縁を参考にしています。
銀はご存知のように錆びます。
この額縁、写真では分かり辛いかと思いますが
うっすら少しだけ錆びが始まっていて
部分的に黒、黄色、紫などに変化しています。
箔を貼ってから1ヵ月ばかり放置して錆が始まるのを待ち
程よい色加減になったところでラッカーを吹いて
錆を止めました。
艶あり、古色仕上げもしていません。
普段なら側面はグレーや黒を塗るところを
今回は白の艶消しにしてみたら少し抜け感があって
なかなか気に入っています。
カテゴリー分けでクラシカルかモダンか悩みますが・・・
打ちっぱなしの壁に合うかも?
ということで、ひとまず「modern」に入れます。
いかがでしょうか。
「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。
どうぞご覧下さい。