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陶房遙の額縁 吉田信介さん 12月11日

 

11月、友人の紹介で江古田にある「ギャラリー水・木・土」へ。


陶房遙の吉田信介さんの展覧会が開催されていました。

吉田さんは福井県で陶製フレームを作っていらっしゃって

以前にお話を伺ってから一度お会いしたいと思っていたのです。

 

今回の展覧会はうつわ中心の予定だったところ、

わたしがお邪魔するので急きょ額縁を持って来て下さったようで・・・

ありがとうございます。念願叶い手に取って拝見できました。

 

陶製額縁は粘土が乾いた時、そして焼く時で2回縮むので

それを計算して粘土板から整形しなければならないそうです。

吉田さんから制作方法をお聞きして、その手間にびっくり。

 

側面から額縁を見て、おや、真鍮が見えています。

これは裏板を留める金具でした。もちろん手作りです。

この仕組みは吉田さん特許出願中ですのであしからず。

(なんちゃって、特許申請はわたしの想像です。

でも素晴らしいアイディア!)

陶製の額縁は硬質だけど緩やかな揺れがあって

乾いた感触、質量など、木製や石膏下地の額縁とは

違った表情が面白いのでした。

経年変化はどんな感じだろう。

陶製は水洗いできるのも魅力ではないでしょうか。

 

吉田さんがなぜ額縁を作りはじめたのか、そして

額縁に込めた思いを伺って、うーむ・・・

ここにまたひとり、額縁愛を語りあえる人に会えたようです。

額縁を作る材料、方法、場所は違えど「作る情熱」に触れて

大変に感化された日でした。

ここのところ、わたしの額縁情熱が下火になってきたような気がして

内心恐怖が渦巻いていたのですが、また盛り返せそうです。

いろんな額縁作家がいるのだなぁ。

嬉しい。