diario
乙女! 「花の美術と物語 -ヨーロッパの図像-」 10月12日
なんと乙女チック!(死語)とクラクラしつつも
立ち読みからレジへ直行した本です。
どこを開いても必ずかわいい。
唯一可愛くないのは、描いた作者の肖像写真のみ。
「こんなヒゲモジャ(失礼)のおじさんが
こんな可愛らしい作品を生み出すなんて」と驚いてしまいます。
いや、徐々にそのヒゲモジャさえ愛らしく見えてきます。
内容は絵画と装飾の美術史で花を追っていきます。
古代エジプトの蓮から始まり、ゴシック写本のバラやスミレ、
ルネッサンス絵画の風景、静物画の登場、
ロココのボタニカルアート、モリスのパターンから
アール・デコ、ヌーヴォー、ウォーホルの版画まで。
まだまだ色々です。
図版以外に文章による解説がしっかりあるので読み応えもありますし
様式スタイル表と年表は分かりやすくまとまっています。
どこかに旅行に行って、半日芝生でぼんやり・・・
なんて時間があったら、この本を眺めながら
おいしいお茶(お酒も)を飲みたいなぁ
とウットリと明るい気持ちになって
現実逃避を夢見るような美しい本です。
乙女心炸裂まちがいなし!
「花の美術と物語」
解説・監修 海野 弘
株式会社 バイ インターナショナル
2017年8月15日 初版第1刷発行
¥3.200+税