diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2017年2月№1 2月13日
ここしばらくでググッと彫刻の腕をあげたTAさんは
ご自宅でも作業を続けられてきました。
先日のレッスン時、朝に披露されたのはすっかり 箔置きが終わり、
素晴らしくピカピカに磨かれた額縁。
こちらをアンティーク風に古色を付けて 完成した姿をご紹介します。
昨年2016年の初夏に彫り始めた額縁は、
シンプルな形の木地をカマボコ形に加工することから。
(これ、「言うは易し」で結構大変な作業です。)
こうした手間も惜しまずにチャレンジなさる姿、
わたしも見習いたいと思っています。
四隅にアカンサス、中央に花のリースを彫ります。
なにせご自宅での作業もすっかり問題ありませんので
アトリエにお持ちになる時には既に彫刻も進んでいます。
サイズを測って、何を額装するか思案中。
そして古いフランスの絵ハガキ(最後の晩餐図)を
額装することになさいました。
ピカピカの金は美しいけれど、
古いハガキの趣とバランスが良くない感じ。
ということで アトリエではいつものように、
金を磨ってから ワックスとパウダーで汚しを付けました。
さぁ、額装を戻してみましょう。
金の反射が抑えられたので彫刻がより際立って見えます。
バックの茶色の絹、そしてハガキとの相性もずっと良くなりました。
彫刻の凹凸に箔を置くのは根気の要る作業です。
凹にもきちんと金が入っているのを見れば、
その努力の甲斐があります。
TAさん、いつもチャレンジ精神を忘れない
素敵な額縁を 作って下さり、ありがとうございます!