diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2017年1月 No.1 1月09日
2017年のAtelier LAPIS 月曜コースは
遅めの16日スタートとさせて頂き、まだ始まっていないのですが
今日は昨年暮に完成したHAMさんの作品をご紹介いたします。
しばらく前に完成していたフラ・アンジェリコの模写を
納める額縁制作は、2016年の夏に始まりました。
わたしの写真記録が途切れ途切れになっており申し訳ありません。
木地は、シンプルな四角いものから糸ノコやヤスリを使って
上下にアーチ、左右にくびれを作りました。
そしてボローニャ石膏の塗り、磨き。
デザインを下描きし、石膏の盛上げで装飾しました。
マスキングをして、赤色ボーロに金箔を水押ししています。
メノウで隅々までしっかり磨いてから
マスキングをはがし、余分な箔をコットンで除きます。
マスキングテープをはがすのはなかなか楽しい作業です。
気づけばに冬なりました。次の作業、着色です。
アクリル絵具で茶色に塗り、さらにステインをかけて
金箔にもすこし着色します。
落ち着いた色味になりました。
HAMさんはライナーにも凝りました。
細かい彫刻を施して、こちらも金箔の水押しです。
さぁ、いよいよ額縁に作品を納めましょう!
ていねいに描かれた天使が、こちらも手塩にかけて作った
オリジナルの額縁に納まっています。
ルネッサンス時代の作品がアール・ヌーヴォー風の額縁に
不思議とぴったり馴染んでいます。
作者が同じだから、なのでしょうね。
HAMさんは、対になっているもうひとつ、
赤い衣装の天使の模写も完成させておられます。
新年からはこちらの額縁制作も始めつつ、
リナイウォーリ祭壇画から楽奏の天使模写も始まる予定。
今年も精力的に制作なさるHAMさん、応援しております!