diario
何も無い 道と足跡 12月22日
誰もいない、空の広い開けた場所が好きです。
人工のものは砂利の敷かれた道だけ。
自然以外に何も無い。
ここは箱根の仙石原です。
季節外れだったせいか誰も居ません。
風が強くて枯れたススキがざわめき、雲がちぎれる。
ポケットに手を突っ込んでマフラーに顔を半分うずめて
ぼんやりと歩きました。
とても寒いけれど清々しい。
おや? 足元には謎の跡。
するどく刺さる形はハイヒールの踵では無さそうです。
誰?
いのしし、ですか?
足跡が重なっています。
前足の跡を後足で追う歩き方、面白い。
でも突撃されても怖いです。
そして寒さも耐え難くなってきました。
暖かな場所へ退散しましょう。
とても美しい「何も無い」でした。