diario
№88 Fujiwara No Okikaze 11月17日
イタリアのお土産でいただいたチョコレート“Baci”は
イタリアのキオスクでも一粒ずつ売っているような
なじみ深いお菓子です。
“Baci”はイタリア語で「キス」の意味だからでしょうか
中には愛のメッセージが一枚入っています。
今日気づきましたが、箱には“Baci”複数形、
チョコレート一粒ずつにはちゃんと“Bacio”単数が印刷されています。
「箱にはキスが沢山入っている」のですものね。
わたしが食べたものに入っていた紙片には
“Quanto è grande il mio amore? Prova a contare le onde.”(伊)
“How mauch I love you? Count the number of waves.”(英)
No.88 Fujiwara No Okikaze
とありました。
「我が恋を知らむと思はゞ田子の浦にたつらむ波の数をかぞへよ 」
後撰和歌集にある藤原興風の詠んだ歌です。
イタリアのお菓子に日本の恋の和歌が入っている・・・とても嬉しいです。
イタリアの感覚ではどう受け止められているのか感想も気になります。
それにしても、上の和歌を訳すとこうなるのか!
なるほどなるほど。これまた興味深いです。
海外の方は「田子の浦」はご存じありませんからね。
ちなみにイタリア語で日本の古文にあたるラテン語に機械で訳すと
“Quantus est amor meus? Numera fluctus.”
現代イタリア語より短くなって、
より和歌に近い雰囲気に感じます。