diario
金継ぎ 作業5 10月03日
木片を埋め込んでコクソ漆、朱漆、黒呂色漆を塗って
やっとのことで整形を終えた(あきらめた)金継ぎ練習ですが、
そろそろ装飾部分の計画を立てる段階までたどりつきました。
悩んだ結果、高蒔絵で装飾を入れることにしました。
全く関係のない模様を入れることも考えましたが
華やかな図柄のお皿に違う模様はゴチャゴチャになるだろう
それに全体を金にすると派手すぎるし・・・
ということで、先生にいただいたアドバイスに従って
オリジナルの模様を追って再現し
高く盛った模様部分を金、他は朱で仕上げる計画に。
蒔絵筆をゆっくりゆっくり動かして漆を盛ります。
あまりに集中して窒息しそうでした。
蒔絵筆はわたしが普段テンペラに使う面相筆と同じくらいの細さ。
でも漆は卵黄テンペラ絵の具よりずっと粘りがあります。
いつものテンペラの感覚で漆を筆に含ませて動かすと
厚塗りになりすぎる傾向があって、先生に注意されました。
筆を傾けて持って、進行方向に向かって引くように
ゆっくりとゆっくりと動かすのがコツのようです。
実践は難しいですが、ようやく分かって来ました。
ちなみにわたしの使っている蒔絵筆は猫の毛だとか。
真っ白でコシのある、うつくしい毛の筆です。