diario
西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展 7月21日
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」へ行きました。
東インド会社で輸入された綿更紗から発展して
フランス・ヴェルサイユ近郊の街で生産されたコットンプリント
「トワル・ド・ジュイ」の布の展覧会です。
インド更紗同様に木版で花模様やオリエンタルな模様をを印刷していたものが
徐々に銅板でフランスらしいオリジナルの模様を印刷するようになったとか。
お客さんの9割は女性。
それはそれは美しく、大切にされてきた布が展示されていました。
愛らしく可愛らしい模様・・・
「貴婦人と一角獣」のタペストリーのミル・フルールを思い出したり。
あるいはローマのヴァチカン美術館の長い廊下の天井画にあった
ギリシャ・ローマ風の模様を思い出したり。
そしてペルシャからシルクロードを通って日本に来た
正倉院宝物の裂地を思い出したり。
どれもこれも西洋と東洋のつながり、そして
西洋の模様の歴史をたどれるようでした。
フランスに永住を決めた藤田嗣治は、どんな気持ちで
「ジュイ布のある裸婦」を描いたのでしょうか。
自らミシンも操作して様々なものを縫っていた藤田ですから
ジュイ布もきっとお好きで、手元にコレクションしていたのかも?
鑑賞後のグッズ売り場では鑑賞の興奮冷めやらず
つい買いすぎてしまいました。やれやれ。
復刻版(日本製)のジュイ布も買いましたので
小さなバッグでも作ってみようと思っています。
7月31日まで開催中です。