diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2016年7月 7月18日
昨年、土曜コースのSHIさんがご注文を募って
皆さんで作ってもらった「帆立貝のタベルナーコロ」木地ですが
月曜コースで完成第1号が生まれました。
TAさんは4月末に取り掛かり始めましたが、
お家での作業も含めて約2か月での完成、お疲れ様でした!
5月9日、木地の彫刻に入りました。まずは egg & darts から。
慣れてきたところで上下の細かい部分を掘り進めます。
5月30日、石膏を塗り磨きました。
6月13日には、ご自宅で箔を磨き終えておられました!
確かに箔置き作業は一人静かな方がはかどります。
LAPISアトリエでグラッフィートのテンペラ絵の具を塗りました。
中に入れる聖母子像にあわせて明るめの青に。
コバルトブルーとアイボリーブラックの混色です。
ほりほり。
細かい作業が続きます。
6月27日、下部の楯状部分に「PX」のモノグラムを入れました。
イエス・キリストの意味だそうです。
様子を見ながら磨り出しをして艶消しニスで保護しました。
7月4日、ワックスとパウダーで汚しを付けています。
どうかな? うん、良いようですね!
そして完成。
お父様が小さなころにフランス人の神父様から頂いて
ずっと大切になさっていた聖母子のカードを入れました。
100年以上前のカードの雰囲気と額縁の仕上げが
ぴたりと合っています。
お父様も天国で喜んでいらっしゃるでしょう!
TAさん、素晴らしいタベルナーコロを作って下さり
ありがとうございました。