diario
怪奇 額縁木地の行方 7月07日
たしかにわたしは自他ともに認める探し物下手です。
家族はさることながら修復スタジオの室長、主任にも知られてしまっている。
ですが土曜日の午後におこったことは謎に包まれたままです。
ご注文にあわせて木地を4本切っていました。
額縁は両端を45度に切った長辺2本と短辺2本の棒を組みますから。
額縁木地を切り終わって、さあ接着して組もうと思ったのですが
無いのです。木地3本が。
どこかに片づけるはずも無く、必ず作業部屋内にあるはず。
2日がかりで探しても、家族に探してもらっても見つからず
「切ったのは気のせいでは?本当は切ってないのでしょ?」
などと言われる始末・・・。
だけど、わたしは確かに木地を切って近くに置いたのです!
切った記憶はあるし端材もある、そして長辺1本だけがある。
なぜ4本中1本だけある?
誰かが持って行った?
木地が自ら歩いて出て行った?
わたしは記憶障害?・・・いえ、まさか。
神隠し、だったりして。いえいえ、まさか!
それきり、今日にいたるまで木地の行方は分かりません。
初夏の夕方、KANESEIにおきた怪奇現象のお話。
七夕の短冊にお願い事
「木地の残り3本が見つかりますように」と書きましょうか・・・。