top » diario

diario

Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2016年6月 6月20日

 

フラ・アンジェリコが描いたリナイウォーリ祭壇画の

楽奏の天使を模写していたMUさん。

途中で違う額縁の制作をなさった時期がありましたが

自宅でコツコツ描写を続けておられました。

なにせ大きなサイズですから地道な作業を要します。

IMG_1833

とうとう完成が見えてきた、とのことで

アトリエでミッショーネによる装飾を入れることになりました。

 

ミッショーネの液「モルデンテ」(箔用接着剤)には

油性・水性がありますが今回は水性を使います。

フィレンツェにある画材店 ZECCHI が販売している製品です。

 

まず面相筆で模様の部分にモルデンテを塗ります。

塗る・・・というか描くというか置くというか。

その上にフウワリと箔を置きます。

mu-tensi (2)

コットンでポフポフと、ごく軽く押さえます。

 

しばらく待ったら、やわらかい筆で箔を払います。

mu-tensi (1)

すると、モルデンテを塗った部分に箔がきれいに残りました。

この払う作業はいつもながら感動します。

 

mu-tensi (4)

モルデンテの塗り方によって、今回のように

ふっくらとしたミッショーネにもなりますし、

薄く塗ればシャープな表現も可能です。

mu-tensi (3)

ミッショーネの装飾で、天使がさらに神々しくなりました。

さぁ、あとはテンペラ用のニスを塗って完成です!

MUさん、大作の完成おめでとうございます。

つぎはこの天使の額縁制作です、わたしも応援いたします!