diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2016年6月 6月20日
フラ・アンジェリコが描いたリナイウォーリ祭壇画の
楽奏の天使を模写していたMUさん。
途中で違う額縁の制作をなさった時期がありましたが
自宅でコツコツ描写を続けておられました。
なにせ大きなサイズですから地道な作業を要します。
とうとう完成が見えてきた、とのことで
アトリエでミッショーネによる装飾を入れることになりました。
ミッショーネの液「モルデンテ」(箔用接着剤)には
油性・水性がありますが今回は水性を使います。
フィレンツェにある画材店 ZECCHI が販売している製品です。
まず面相筆で模様の部分にモルデンテを塗ります。
塗る・・・というか描くというか置くというか。
その上にフウワリと箔を置きます。
コットンでポフポフと、ごく軽く押さえます。
しばらく待ったら、やわらかい筆で箔を払います。
すると、モルデンテを塗った部分に箔がきれいに残りました。
この払う作業はいつもながら感動します。
モルデンテの塗り方によって、今回のように
ふっくらとしたミッショーネにもなりますし、
薄く塗ればシャープな表現も可能です。
ミッショーネの装飾で、天使がさらに神々しくなりました。
さぁ、あとはテンペラ用のニスを塗って完成です!
MUさん、大作の完成おめでとうございます。
つぎはこの天使の額縁制作です、わたしも応援いたします!