diario
メディチ家の至宝 ルネサンスのジュエリーと名画展 6月16日
目黒にある庭園美術館で開催されている
「メディチの至宝」展に行きました。
ロレンツォ・イル・マニフィコの頃から、メディチ直系の最後
アンナ・マリア・ルイーザまでの人物を中心に
メディチがコレクションしてきた素晴らしいジュエリーでした。
ルビーにダイヤ、真珠にサファイア、そしてカメオに黄金。
身に付けたらさぞかし重かろう!というような物ばかりです。
ブロンズィーノの描く陶器のような肌の肖像画も
輝くような美しさでした。
庭園も緑濃くツツジが美しい季節でした。
なにせ小さな -ジュエリーとしてはとても大きいけれど-
ブローチやカメオですので、覗き込んで観ても良く見えない・・・
雰囲気と輝きを楽しんで、帰宅後に図録でじっくり見ました。
超絶技巧は図録写真の方が大きくて詳細が良く分かるのでした。
図録によると、ロレンツォ・イル・マニフィコの元コレクションに
「tazza farnese」という瑪瑙でつくられた古代の皿状カメオがあったそうで、
記録によると10.000フィオリーノという価格だったとか。
(今回の展覧会には出品されていません。)
下の写真、「tazza farnese」はウィキペディアよりお借りしました。
同記録にはフラ・アンジェリコの大きな円形テンペラ画が
100フィオリーノとあるそうで・・・
単純に、アンジェリコの絵100枚分の価値がある?!
なんとまぁ。
当時それだけ古代カメオに価値があるとされていたのですね。
盛期ルネッサンスの華やかさを夢想できる展覧会でした。
2016年4月22日~7月5日まで開催