diario
組み合わせをお楽しみください 6月13日
額縁によって作品のイメージがガラリと変わることは
みなさまご存知の通り。
額縁制作をする者にとってセンスや考えが問われる
責任重大な部分です。
先日完成した額縁には、色やテクスチャーが
特徴的なマットを使いました。
ひとつは古いフランスのデッサンのための額縁。
お客様との打ち合わせの結果、額縁は薄く細い木枠に
シンプルな金の装飾、そしてマットはアースカラーに。
マットの端先(斜めにカットされている部分)には
金色を塗装しました。
いつもなら無難なクリーム色などをお勧めするところですが
今回はお客様のご希望でこの色に決まりました。
作品の紙の色から額縁の金、木地の茶色へのつながりが
とても自然、そして落ち着いた格調のある仕上がりになりました。
マットの幅が左右より上下を広くしたの成功の要因です。
もう1点、こちらはスウェード調のマットです。
こちらもまた茶色の木地に金の装飾をいれた
オーソドックスな箱型額縁ですが
スウェードの雰囲気で、より優しく穏やかな雰囲気になりました。
模様にみえるのは指の跡ではなく、オリジナルです。
マットのサンプル帳には様々な色やテクスチャーがあって
お客様の選択のお手伝いをするのもわたしの大切な仕事のひとつ。
作品とマットと額縁と
組み合わせの楽しみをご提案していきたいと思います。