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生誕300年記念 若冲展 4月25日

 

4月22日から始まった「若冲展」のオープン前日にあった

内覧会とレセプションに参加させて頂ける機会があり、

大喜びでそそくさと出かけてきました。

jakuchu (1)

ロビーで受付をして、オープニングセレモニーを少々拝見。

都美術館の館長、NHK会長、そして岡田美術館館長の挨拶が続きます。

今回の展覧会、岡田美術館が所蔵したという「孔雀鳳凰図」が楽しみでした。

83年ぶりに発見されたとか・・・。

 

かなりの混雑でしたが、広い会場内にある作品がすべて若冲という

極楽の中にいるような熱気と喜びが満ちていました。

印象的なのはやはり若い若冲が描いたという孔雀鳳凰図。

ku-ho

画像は岡田美術館HPよりおかりしました

 

筆使いはさすが若冲なのですが、後年の作品のような

鬼気迫るような怖さ(?)は少なくて、色使いが華やかです。

黒色が少ないからでしょうか。

 

何度も本やテレビで見て、見慣れたような気分になっていた

升目描きの「鳥獣花木図屏風」の想像以上の色の繊細さにも驚きました。

jakuchu (3)

画像では分からない、象の額の淡い朱鷺色の美しさ!

面白くて可愛らしい、そして神々しい世界でした。

 

展覧会カタログ表紙にもなっている「梅花群鶴図」の

真正面から見た鶴の顔。

jakuchu (2)

私は生きた鶴を良く見たことがありませんが、

このトウモロコシのような頭、そしてなにより

乱れの無い筆運びに引き込まれました。

細い細い筆で一本ずつ描かれた羽、太さ長さが均一です。

いつ筆に絵具を付け足したのか、いつ息継ぎしたのか。

どんなスピードで筆を運んでいたのか。

この一糸乱れないハッチングを見ていると

ルネッサンス時代のイタリア人画家カルロ・クリヴェッリを思い出します。

時代も国も宗教も違う二人の画家だけど、もし

お互いの作品を見る機会があったなら

なにか通じるものがあったのではないでしょうか。

 

たった1ヵ月だけの開催です。

ぜひお時間を作ってお出かけください。

生誕300年記念 若冲展 東京都美術館

伊藤若冲「孔雀鳳凰図」について 岡田美術館