diario
帆立貝のタベルナーコロ その6 4月18日
金ぴかになったタベルナーコロの
脱お仏壇風、めざせルネッサンス。
グラッフィートで装飾模様を入れます。
グラッフィートとは磨いた箔地の上に
卵黄テンペラで色を乗せ、乾いた絵具層を削って
下の金箔地を覗かせて作る装飾です。
全面に箔を置く必要がある贅沢な技法です。
上の写真はオリジナル、上下帯状の装飾文様を入れます。
本によるとオリジナルの色はアズライトとチャコールの混色。
製作当時はもっと明るい青だったとか。ふむ・・・。
今回はアンティーク仕上げにする予定なので、
グラッフィートの色も現状を見本に作ることにします。
ほとんど黒の様な濃紺です。ムラが極力少ないように塗ります。
そして模様を転写して削ります。
が・・・嫌な予感的中。削りが上手くいきません。
原因は分かっています。やっぱりね、という感想。
後悔先に立たず、後の祭り。(またもや!)
これも経験、勉強です。もう同じ誤りは繰り返すまい!
気を取り直して修正。 削り終わりました。
装飾模様はもうひとつあります。
下の植物彫刻の中央にある楯状の部分です。
どんな模様が入っていたのか、擦り切れてもはや分かりません。
おそらく家紋、紋章、そんな感じです。
ここはもう創作して、自分のイニシャルモノグラムを入れることにました。
おこがましいようですが、小さな自己主張です・・・。
ひとまず装飾模様入れが終わりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この「帆立貝のタベルナーコロ」額縁の木地キットを
現在 Atelier LAPIS で販売予約受付中です。
ご自分での制作にご興味のある方、ぜひどうぞ。
予約受付は5月いっぱいの予定です。
詳しくは下記のリンクから Atelier LAPIS のサイトをご覧ください。
KANESEIではこちらのキットを使って制作しました
完成品のご予約もお受けいたします。
また額縁に納める黄金背景テンペラ画模写も制作いたします。
こちらも5月いっぱいの受注です。
下記のリンクをご覧のうえ、ページ上部右の「ccontact」からご連絡くださいませ。