diario
英国の夢 ラファエル前派展 2月25日
渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
「英国の夢 ラファエル前派展」に行きました。
なにせこの時代の美術・装飾芸術が大好きですので
見逃すことはできません。
ミレイ、ロセッティ、バーン=ジョーンズにウォーターハウスと
ラファエル前派の有名どころが並びます。
ポスターにもなったウォーターハウスの大作「デカメロン」ですが
こちらは1916年作、そしてストラドウィックの「おお燕よ、燕」
という1894年の作品も展示されており、つくづく眺めたのですが、
どちらの作品も、登場する人物たちの顔が全員おなじ。
上記の「デカメロン」にいたっては男女とも同じ顔です。
まるでモデルはひとりで、それぞれデッサンを組み合わせたよう。
なぜ?? 顔に重きを置かない、装飾的な絵画・・・?
ウォーターハウス自身の自画像?
はたまたレンブラントの描くサスキアのように、妻や恋人の姿?
気になります。
見逃せない額縁ですが、この時代のイギリスの額縁の特徴である
装飾モチーフを四隅にだけ置かず、中央にも配置すること、
あるいはあえて四隅に置かず中央のみに置くスタイル。
作品タイトルや作者の名前等をゴシック調文字で入れて
装飾の一部にすること、そして木地に直接ボーロと金箔を施す、といった
典型的な例が沢山みられました。
昨年開催されました上田義彦さんの展覧会でも使われていたタイプ。
作品も額縁もともに、とても楽しい展覧会でした。
会期も残りわずか、お出かけください。
「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」
2015/12/22(火)-2016/3/6(日)