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カサカサで良いこと悪いこと 1月28日

 

いつからか、自分の手指がいつも乾いていることに気づきました。

年齢によるものなのでしょうか。

単純に手入れが悪い!も原因のようです。

 

カサカサの手指で良いこと。

金箔が持てる。これはなかなか便利なものです。

箔に指紋が付かない。磨きたての額縁も持てます。

その他、箔ナイフやメノウ棒など

油分水分に敏感な道具の扱いが楽ですので

箔仕事にはもってこいの「カサカサ手」です。

そして悪いこと。

スマートフォンの指紋認証機能が使えません。

何度登録しなおしても一向に使える気配なし。

実は今、これが一番困っていることかもしれません。

 

ともあれ、女性としてもう少し自覚して

手入れをした方が良さそうです・・・。

2013-04-22 17.52.52

 

 

彫る 1月25日

 

寒い寒い週末、久しぶりに彫刻です。

集中していると時間の流れが速い。

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自分のための額縁。

彫り終わったらどうしようかな?

箔仕上げにする?茶色く着色する?

そんな悩みも楽しい時間でした。

 

 

「西洋製本図鑑」で箔用小箱を夢見る 1月21日

 

暮に行った鎌倉小町通り横の古書店「藝林荘」

(たびたびの登場です)には「西洋製本図鑑」もありました。

数年前の神田古本市で購入したことを思い出し

帰宅後にあらためて開いてみました。

西洋製本図鑑 (2)

これは「本」という物が好きな人、

そして古い技術に興味がある人にはたまらない内容です。

帯には「本場ヨーロッパの本格的な西洋製本技法を

抱負な写真でわかりやすく紹介、フルカラー160頁。

歴史、伝統技法、箔、皮モザイク、修復などが

総合的に紹介される機会は極めて少なく、待望の出版」

といったことが書かれています。

わたしにとっては大興奮の本。

なにせ本の革表紙や小口の金箔押し技法から

古書の修復技法まで載っているのですからね!

鼻息も荒くなります。

西洋製本図鑑 (3)

イタリア留学時代、友人の友人に本(革表紙)の箔押し職人がいました。

当時は一緒に食事をしたりドライブしたりと遊ぶばかりで

作業のことをもっと聞けばよかったと今さら後悔です。

フィレンツェを含めヨーロッパでは今も

こうした豪華本や1点ものの希少な本を製本する仕事が

いわば伝統工芸のひとつとしてしっかり残っているのですね。

西洋製本図鑑 (1)

上は道具紹介のページのひとつ。

右下には箔床(箔盤)と金箔が見えています。

おなじみのメノウ棒やボーロも紹介されています。

そして気になるひとつ「箔用小箱」が紹介されていました。

おそらく箔の束を保存しておくための箱ですが

「金箔がちょうど入る大きさで、内側にサテンが張ってある」

ですって!

古めかしい小箱を開けると、中と蓋にふっくらと

美しいシルクサテンが張ってある。色は何色?

赤とか水色、ピンクも悪くありません。

その中にはキラキラ輝く金箔が厚み豊かに束ねられ

仕舞われているのです。

ロウソクの炎ゆらめく工房の一角で小箱を開ける瞬間を

妄想しはじめたら止まらないのはいつものことでした。

豪華本は無理だけど、箔用小箱、作ってみましょうか。

 

「西洋製本図鑑」

著者 ジュゼップ・カンブラス

訳者 市川恵里

株式会社雄松堂出版

2008年12月1日 初版発行

 

 

 

来し方を思う 1月18日

 

つつがなくお正月を終えるための恒例行事

歌会始が今年も行われ、わたしも朝から楽しみに

テレビの前に陣取りました。

良いお天気。今年のお題は「人」です。

utakaihajime2016 (2)

一般から選ばれた方10人の歌、召人の歌、選者の歌、皇族の方からひとつ、

そして皇后さま、天皇陛下の御歌と続きます。

眞子さまの「ふるさとの復興願ひて語りあふ若人たちのまなざしは澄む」

と詠んだ歌、希望が感じられるさわやかな御歌です。

 

歌集も出版されている皇后さまの御歌は何よりの楽しみ。

拝見(拝聴?)するために「歌会始」を観るようなものです。

utakaihajime2016 (1)

空の高いところを遠く飛んでいく飛行機を眺めて

皇后さまは来し方に思いを馳せて詠まれたのでしょうか。

わたしはフィレンツェ留学当時のこと、そして今に至るまでを思い出しました。

 

希望に満ちて旅立つ若い人・・・

楽しく辛く、長くて短い時間。

幸多かれと願います。

 

 

天使本「ANGELS IN ART」 1月14日

 

昨年暮に訪れた鎌倉小町通りにある「藝林荘」

ひさしぶりに見つけた「天使本」です。

背後の棚から視線を感じて(ような気がして)

振り向いたらこの本が待っていたのでした。

古書店から手ぶらで出るのはなんと難しいことか。

angels in art (1)

古今東西の天使が紹介されています。

angels in art (2)

 

ゴーギャンの、ヤコブと相撲を取る天使と

angels in art (4)

 

扉にあったジョットの天使が印象に残りました。

黄金背景に格子模様が入っているのも斬新。

angels in art (5)

 

寝る前にぼんやりと眺めるのにも良いかもしれません。

「天使がひとり、天使がふたり・・・」と

あっという間に良い夢の中、になりそうです。

angels in art (3)

「ANGELS IN ART」

Nancy Grubb

ARTABRAS

1995年 第1刷発行

 

 

Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2016年1月 1月11日

 

古典技法の教室 Atelier LAPIS の講座も

長めのお正月休みを終え、今日1月11日からはじまります。

気持ち新たに2016年も皆さんが楽しく制作できるよう

ささやかなお手伝いをさせて頂きます。

 

昨年暮に完成した作品2点は

HAさんの黒い彫刻額縁とNAさんの聖母子です。

8月のブログにおふたりの制作の様子があります。)

HAさんの額縁は製作開始時にすでに頭の中で

しっかりと完成イメージができていましたので

その姿に近づけるよう様々の工夫を施しました。

lapis2016 (1)

彫刻が美しく表現できる石膏の塗り方、磨り出しの仕方など

努力の甲斐あってほぼイメージ通りの仕上がりになりました。

 

NAさんの模写、フィリッポ・リッピの聖母子は

声をかけるのもはばかられるような集中力で描きました。

lapis2016 (4)

その成果は完成度の高さに表れています。

金の輝き、マリア様の表情、薄いベール、赤子の肌のはり、

はじめての卵黄テンペラとして素晴らしい仕上がりです。

 

HAさん、NAさん、お疲れ様でございました!

素晴らしい作品を作って下さり、ありがとうございました。

すでにHAさんは次の額縁の構想、NAさんは聖母子の額縁の

制作に取り掛かっておられます。

わたしも完成が今から楽しみです。

 

 

大きなfridoできました 1月07日

 

先日ご覧頂いた新しい frido は、無事に完成しました。

「汚しを沢山かけて下さい」とのご注文でしたので

銀箔の艶を押さえて茶色のワックスでアンティーク風に。

磨り出しはあまりしていません。

DSC_7646a

銀と金のあいだのような色合いに上がりました。  

 

この額縁は長野県の上田市立美術館所蔵の山本鼎の版画が納められ、

12月26日より2月26日まで新収蔵作品展でご覧いただけます。

また、bologna.b の額縁も同時に展示されます。

お近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。  

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

KANESEI 元旦の食卓 2010~2016 1月04日

 

2016年は今日4日から仕事始めの方が多いでしょうか。

お休みが短いお正月でした。

わたしも今日からまた普段の生活に戻ります。

 

・・・などと書きながらも、お正月のお話を。

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毎年のお正月、何を書いていたかな?と思って

2010年から振り返ってみました。

・・・でも毎年同じなのでした。

2010-tile

食器や家具などを見ていると、同じようでも少しずつ

我が家にも変化があったことが分かります。

それぞれの年の写真を見て、その年のいろいろを思い出したり。

 

そして今年、2016年の元旦の食卓

2016

案の定、変わり映えしませんけれど

それで良いのです。

いえいえ、それ「が」良いのです。

2016年も平和に前向きに。

 

 

あけましておめでとうございます 1月01日

 

nenga201

旧年中はありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成28年 元旦 KANESEI