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ジヴェルニーの食卓 12月17日

 

池袋東武百貨店での「小さい小さい絵展」は

16日水曜に無事終了いたしました。

ご高覧下さり、またご購入いただきまして

誠にありがとうございました。

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10月26日にご紹介した「楽園のカンヴァス」

とても面白かったので、同じく原田マハさん著書の

「ジヴェルニーの食卓」を読むことにしました。

こちらの方が先に出版されていましたし話題にもなりました。

giverny

タイトルの「ジヴェルニーの食卓」はモネの物語、

そしてコート・ダ・ジュールが舞台のマティス「うつくしい墓」

パリのドガの「エトワール」、同じくパリのゴッホ「タンギー爺さん」

4つの短編が納められています。

 

それぞれの物語で中心になる作家とその作品、そして

それらを巡る人たちや場所の描写が美しくて立体的で

目の前に情景が広がるようでした。

どの作家も作品も有名すぎるほど有名なので

気持ちもすぐに物語に入っていくことができます。

4編それぞれ魅力がありますが、短編なので密度が濃く色鮮やかです。

わたしは「うつくしい墓」の主人公マリアの気持ちが

手に取るようにわかって(気がして)引き込まれました。

 

「楽園のカンヴァス」のスリルや謎解きは無いけれど

読後もふと、物語の情景を思い出すことがあるような本です。

機会がありましたらぜひお読みください。

 

「ジヴェルニーの食卓」

著者 原田マハ

株式会社 集英社

2015年6月30日 第1刷発行