diario
あると便利 指サック 11月26日
古典技法にかぎらず額縁制作での大きな作業に
下地磨きがあります。
胡粉地でもアクリルジェッソ地でもボローニャ石膏地でも
ヤスリをかけて表面を平らに整えねばなりません。
イタリア留学時に、額縁に初めてボローニャ石膏を塗った時
平らな板とちがってなんて塗りにくいんだろう、そして
なんて磨くのが大変なんだろう!と驚きました。
師匠のマッシモ氏曰く「石膏塗りが一番難しいよ」と。
「石膏塗り制すもの古典技法制す」は大げさですが
自分の制作、そして atelier LAPIS の生徒さんを見て
石膏塗りの難しさと大切さを痛感します。
まず木地がきちんと組んであり(当然ですが隙間やズレは
無いように)、適量の下ニカワが塗られていて、そして
正しい濃度で適温のボローニャ石膏がムラなく適量塗ってある。
・・・という前提条件が整っていれば、磨きの労力は
ずいぶんと楽になります。
さて、そんなふうにして塗った石膏をいざ紙やすりで磨くとき
一番酷使されるのは利き手の親指ではないでしょうか。
アカギレになったり爪が割れたり指の皮膚も擦れて赤くなったり。
でも指サックを使うようになって、ずいぶん楽になりました。
そして作業効率もアップ!
ゴムのグリップで紙やすりも滑らずしっかり磨けるようです。
文房具店で売っている事務用の指サック、お勧めです。