diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2015年10月 11月12日
いつの間にか立冬を迎えましたが、atelier LAPIS では
先月の10月、また新しい作品が完成しました。
IWさんの銀箔額縁です。
夏前から構想を練り始め、デザインをまとめ、
木地作りを開始して・・・こつこつと5か月。
ボローニャ石膏地に線刻と盛り上げでモダンなデザインを入れて
全面に銀箔を水押しで貼りました。
線刻の細かい部分も細いメノウで磨き上げます。
定規で引く線とフリーハンドで引く線で変化を付け、
盛り上げもあえて揺れを残して「ふわふわした」趣にしています。
磨きも終わりました。
これで完成!でも良いのですが、もう一工夫。
銀の腐食液を使って部分的に変色させます。
腐食液の濃度調整も難しいところ。
今回は真っ黒にせず、少し薄めに・・・が目標です。
そして更にもう一工夫して、ニスの塗り分けで
艶ありの部分と艶消しの部分をつくります。
細い筆で慎重に。
そうして完成した額縁、すでにひとつの作品です。
額縁としてもつかえるオブジェのよう。
光の角度で艶あり部分がキラキラと光ります。
これぞまさにIWさんのオリジナル額縁、世界に一つしか無いデザイン。
制作の様子を毎週拝見するわたしもワクワクしました。
素晴らしい額縁を作って下さりありがとうございました。