diario
お灸をすえられたい 9月03日
高校時代の現代国語の教科書で
「星々の悲しみ」を読んで以来、
なんとなく宮本輝氏の作品は読んでいます。
全作品ではないのですけれど。
「にぎやかな天地」を読んだ時は豪華本を作ってみたくなったり
新ゴボウの糠漬けが食べたくなったりしたものです。
そして先日「三十光年の星たち」を読んだおりには
頭の中はおかしな京都弁が渦巻き、お灸がしたくなったのでした。
子供の頃足に魚の目ができた時に
母がお灸をすえてくれたのを思い出しました。
足の親指の側面の魚の目に小さなモグサを乗せて、お線香で火をつけます。
まるで注射を打たれるような怖さでヒャーヒャー叫ぶ幼いわたし。
あくる日には魚の目はすっかり消えて無くなっていたのでした。
「三十光年の星たち」の登場人物はお灸をすえられて
なんとも気持ちが良さそうで羨ましくなります。
適切な場所に適切な量のモグサを置いて適切な時間にすれば
とても効果があるのでしょう。
うう~む気になります。
そういえば、なぜ我が家には当然のようにモグサがあったのかな。
最近はすでに作ってある-肌に乗せて火をつけるだけ-お灸も
市販されていますが、自分で火をつける勇気は無く・・・
「おきゅ膏Z」という小さな湿布状のものを買ってみました。
お灸と膏薬の良いとこどりのような商品です。
箱の中には肩こりや腰痛に効くツボが解説してあって
図のとおりにペタペタと親指大の膏薬を貼ります。
これがどうやらわたしには合っているようで、
ずっしりしていた肩が30分後には軽くなったのを感じられるのでした。
ザ・湿布のニオイでノスタルジックな気分になりつつも
きっと常備薬になる予感です。
「おきゅ膏Z」がこれだけ効くなら
本当のお灸の効果はどれだけ絶大なのだろう??
宮本輝さんもお灸が好きなのかな、効いているのかな、
わたしも一回してみたい!
我ながらなんと影響を受けやすいことか。
と思いつつも、お灸についてつい検索してしまう今日でした。