diario
メノウ棒新入り 7月02日
古典技法で欠かせないのがメノウ棒です。
箔を水押し(箔貼り方法のひとつ)した後に
このメノウ棒で磨けば、数ミクロンの薄さの箔とは思えない
深い金属的輝きが得られます。
普段わたしが使っているメノウ棒は、大学時代に買った
イタリア製のもの3本と、テンペラの先生手作りの1本
そしてポーセレン用の細いもの1本です。
それで十分ではあるのですが、先日東急ハンズで見かけて
つい買ってしまったメノウ棒が2本、仲間入りしました。
どちらも彫金道具売り場で見つけたものです。
左の細いものは、すでに持っているポーセレン用のメノウ棒と
ほとんど同じ太さですが、しばらく前に先端を折ってしまい
登場回数が減っていたのでした。
折れた先端を研ぎなおして使っていましたが
何となく以前の使い心地は取り戻せないまま。
この新しい1本で、また思うように細い線が入れられるようになります。
そして右のメノウ棒は、切り出しナイフのような形をしています。
以前から「ハンズで手頃な価格のメノウ棒を売っている」ことは
見聞きしていましたが、必要が無いので手を伸ばさなかったのです。
今日、ためしに1本買ってみました。
ナイフ形メノウ棒は昔に見かけたものより厚くなって
(以前はもっとヘラのような印象でした。)
軸とつなぐ真鍮の留め金具がしっかりしたような感じです。
これは輸入品のメノウ棒にはない形。軸は竹です。
日本のバンブーメノウ棒は一味違います。
石の部分をしっかり持って磨けば、広い面も細部も磨ける
オールマイティな1本になるかもしれません。
どちらも1500円弱で買えました。
なかなか良い買い物をした気分です。
店頭には数本並んでいました。
もし古典技法用にご購入を検討される方がいましたら、
よく比べてみて、厚みのあるもの選ばれるのをお勧めします。