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写真と古典技法額縁の関係 6月08日

 

友人の勧めで 竹芝にあるギャラリー916をたずねました。

写真の展示を主にするギャラリーです。

今は上田義彦さんの『A Life with Camera』という展覧会が開催されています。

 

ギャラリー916は上田義彦さんがキュレーターも務められる場所であり

また今回の展覧会は上田さんの写真家としての35年間をまとめる展覧会だとか。

 

この展覧会では 倉庫のような大変広い空間の床から天井まで

サイズも撮影時期も違う写真が並んでいます。

すべての写真が額縁に納められていて それがシンプルな額縁もあれば

アンティークの箔を使ったもの 画材店で手頃に入手できそうなものまで。

人物ポートレイトから風景や静物の ありとあらゆる写真が

これまたありとあらゆるテイストの額縁にぴたりと納まって展示され

不思議な統一感と写真のエネルギーが感じられる展覧会でした。

 

いままで古典技法の額縁 それもに金箔を使ったような

クラシカルなデザインの額縁と写真は なかなか難しいか・・・と

思っていましたが 今回の『A Life with Camera』展で覆されました。

シンプルな白木の木枠に白いマットに入れられた写真の隣に

アメリカのアーツ&クラフツ時代の金箔額縁に入った写真がさらりと並ぶ様子は

圧巻でもあり また大きな喜びと「再確認」でした。

 

アメリカのアーツ&クラフツ時代の額縁は わたしは今まで

本でしか見たことのない額縁でしたので それもまた興奮のひとつでした。

 

巨大な空間にならぶ力強い写真と それを支える様々な額縁。

ぜひご覧頂きたいお勧めの展覧会です。

 

A Life with Camera
Yoshihiko Ueda

2015.4.10 – 7.26

ギャラリー916

〒105-0022 東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F

OPEN: 11:00-20:00 (平日) / 11:00-18:30 (土日、祝日)

CLOSE: 月曜日(祝日を除く)

入場料: 一般 800円、大学生/シニア(60歳以上)500円、
高校生 300円、中学生以下無料 (Gallery916及び916small)

 

写真家上田義彦『A Life with Camera』