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Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2015年4月№1 4月09日

 

市が尾にある古典技法のアトリエ Atelier LAPIS では

ひとつの空間で生徒さんそれぞれが作りたい額縁

描きたいものをテンペラで・・・と「合同個人レッスン」で行っています。

わたしが担当させて頂いている月曜日の他にも

Atelier LAPIS主宰の筒井先生による土曜日

また奥秋先生の火曜日 伊東先生の金曜日のコースがあります。

どの曜日も合同個人レッスンは同じですが

やはり講師の得手や生徒さんのご希望によって

曜日ごとに特色が出ているのが面白いのです。

2015-04-06 10.20.48

LAPIS自慢の桜の借景。

もう散り始めていますが 花吹雪もまた美しい。

 

さて月曜コースの最近の進捗状況です。

1ヵ月のレッスン参加回数は生徒さんそれぞれで

MUさんのようにアトリエは月に1度 後はご自宅で制作続行もあれば

NAさんのようにほぼ毎週アトリエでレッスン

というようにペースはそれぞれです。

その自由さもAtelier LAPIS の良いところです。

 

MUさんの黄金背景テンペラ画の大作。

フラ・アンジェリコのリナイウォーリ祭壇画から天使です。

前月は緑の下色だった肌や 白い石膏地の見えていた部分は

mu2015.2

全体に色が入りました。

やはり肌色が入ると ぐっと見やすくなって

他の部分の仕上げも描きやすくなります。

腕鎮(わんちん)も慣れが必要ですが ぜひ使っていきましょう。

mu2015.3

 

NAさんの全面盛り上げレリーフの額縁も2月は下描きだった部分に

na2015.2

3月すべてレリーフが入りました。

na2015.3

とても丁寧な作業だったので 修正もほぼ必要なし。

そして4月。

金箔の水押しを終え メノウ磨きの仕上げです。

長い道のりでした。

初めての古典技法額縁の制作でここまで出来れば上々です!

na2015.4

今は入れ子ライナーに入れる線刻模様を思案中です。

 

こちらは月曜コースで流行中のグラッフィートに

挑戦中のHAさんの額縁です。

3月に水押しで貼った金箔は大成功 わたしの赤いセーターが

写り込むほど美しく磨き上げられた額縁には

ha2015.2

濃紺の卵黄テンペラ絵の具を塗って 削りだしです。

なにせ模様が細かいので作業も根気が要りますが

今まで通りゆっくり丁寧に進めましょう。

ha2015.3

そして4月6日のレッスンで削りの仕上げも終わり

ラッカーで保護して完成しました。

完成した額縁は atelier LAPIS のホームページ

「生徒作品」からぜひご覧ください。

TAさんのグラッフィート額縁も合わせてどうぞ。

 

上でも書きましたとおり

Atelier LAPIS はひとくくりに「古典技法アトリエ」と申せど

各曜日教室によって その時の流行や特色も出ているようで

それぞれの曜日が気になるところです。

昨年11月に開催されたAtelier LAPISの展覧会で改めて思いました。

他の曜日の生徒さんの制作過程も興味津々です。

いつかAtelier LAPIS の全曜日の生徒さん講師が一同集まって

情報交換をしたりおしゃべりが出来る機会が持てれば

と思っています。

 

現在Atelier Lapis では火曜 金曜 土曜午後のコースで

それぞれ生徒さん募集中です。

ぜひご見学にいらしてください。

また下記のAtelier LAPISのホームページから

ブログや生徒さん作品のページもどうぞご覧下さい。

Atelier LAPIS

 

わたしが担当しております月曜コースは現在満席のため

新規の生徒さんは申し訳ありませんがお受けできません。

募集再開の折には 改めてお知らせさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。