diario
出張修復は大荷物 10月02日
この秋に 北里研究所所蔵の作品
「ロベルト・コッホ氏肖像画」につけられている額縁の
出張修復をおこないました。
Tokyo Conservation を通じてご依頼いただきましたので
当日は修復室長とともに 道具・材料一式を担いで伺いました。
大きな額縁だったり 作品を取り外すのが困難だったり
現場での作業になる理由はさまざまですが
いつものスタジオや自分の作業部屋での作業とは違って
制約がありますから緊張感も高まります。
事前に伺い調査し写真を撮り 以前の修復に関する資料も頂き
修復計画をたてて北里研究所へ提出してありますが
予想される様々なことの その更に先の「万が一」を予想して
可能な限りの準備をして現場に入ります。
無事に作業が終わり担当の方にご確認いただいたあと
さぁ片づけようという段階に「準備が大げさだったな 要らないものもあったな」
なんて思う程度のほうが安心ですし そして作業は成功したということでしょう。
写真は上から 修復前 修復後です。
(Tokyo Conservation ブログ「修理屋の眼力」からお借りしました。)