diario
金箔を使った額縁の古色強弱 9月04日
KANESEIでつくる純金箔を使った額縁は
ほとんどが古色(アンティーク風)仕上げです。
金箔を水押しで貼り メノウ棒で磨き上げると
まるで金塊のようなツヤピカになります。
「純金の輝きを楽しむ」という目的があるなら別ですが
金の強い輝きが似合う作品は稀ですし 日本の風土にもしっくりこない・・・
そしてなにより わたし自身が古色を付けた金の風合いが好き
ということが一番の理由かもしれません。
上の写真 2点の額縁の古色の強弱比較。
左の額縁は古色というよりも 半分壊しかけのようですが
打ちっぱなしや凹凸のある壁 または古民家の柱などを背景に
鏡を入れたり 木口木版のような緻密な作品にいかがでしょうか。
もうひとつの額縁は 少しの磨り出しと薄いワックスで終えました。
まっしろな漆喰の壁 またはクロスの壁にも違和感ありません。
デッサンやパステル画など あるいは展覧会で買った絵葉書でも。
どちらもそれぞれ お好み次第です。