diario
すぐそばにいらっしゃる 8月04日
瀬戸内海の生口島から出雲に旅したお話のつづき。
出雲大社にお参りした後に すぐにまた車に乗って向かった先は
日御碕神社です。
(写真はwikipedia よりお借りしました)
素戔嗚尊(スサノオノミコト)と 天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祭られていて
社殿のすべて 境内建築物が重要文化財に指定されているそうです。
わたしたちが訪ねた時は雨模様で 上の写真のように晴々していませんでした。
うす暗く 他に参拝者もほとんど見られず
出雲大社の賑やかな雰囲気からまったくガラリと変わりました。
何かの気配と湿度は きっと人間の肌感覚で繋がりがあるのでしょうけれど
この神社の「神様の気配」は いままで感じたことのないものでした。
こういう風に書くと スピリチュアルなことに興味があるかと思われるかもしれませんが
そういったことには全く遠いと自覚しているわたしです。
でも・・・明らかに ここは特別な場所でした。
出雲大社でも 毎年お参りする鎌倉の鶴岡八幡宮でも感じたことのない気配。
とても丁寧に清浄に整えられた場所。
思い出したのは アイルランドの旅で訪れた
ドゥーン・エンガスの空気でした。
http://www.kanesei.net/2011/11/10.html
(トピックス「本当にあるのかもしれない」)
ドゥーン・エンガスには興奮と喜びがありましたが
日御碕神社は穏やかに守られている安心感を得られる場所と言いましょうか。
そして 出雲大社の大国主命は 遠く雲の上から見守って下さる感じでしたが
日御碕神社の神様は まさに「この境内ですぐそこにいらっしゃる」
そんなとても近い気配を感じました。
素戔嗚尊 天照大御神に限らず 八百万の神様が
ちょっと散歩がてら立ち寄ってみた・・・とでもいうような
厳かだけどアットホームな相反する印象。
どこか近寄りやすい馴染みがあるのです。
我ながら不思議です。
ただ旅先の興奮で 訳もなくそんな気分になっただけ? ううむ。
お参り後も たとえばお守りを買おう・・・という気持ちが湧きません。
その必要もなく 近しく感じられるといいましょうか。
日御碕神社はわたしにとって何かご縁のある 大切な場所になりました。
日御碕神社の上の宮のさらに上に お稲荷さんがありました。
ちいさな祠はうっそうとした森の中 山の中腹にあって
横にある石碑に奉納記念なのか 古い年代と名前が刻まれていて
神社とともに大切にお祭りされていました。
素戔嗚尊と天照大御神の上に ちいさなお稲荷さん。
これもまた日本らしい姿なのだろう と思いました。