diario
La Nostagia in Italia 2011 Venezia ‐Galleria veneziana- 5月19日
イタリアの郷愁 2011 ヴェネチア -ヴェネチアの画廊-
もちろんヴェネチア散策中も目を光らせて(?)
額縁店を探していたのですが とうとう「額縁工房」には
行き当たる事ができませんでした。
代わりにと言いましょうか 見かけたお店は
16世紀~17世紀を中心とした画廊のようでした。
少々急いでいたのを言い訳にお店に入らず
店名も場所の記録も取らなかったのが今頃悔やまれます。
正面の大きな額縁はルネッサンス時代に流行したフィレンツェの
「プレッツェーモロ」額縁に見えます。
箱型の額縁を黒ベースに塗り 金で植物模様を角や中央部に入れるのが特徴。
納められた静物画もキャンバスの波打ちや亀裂が見えるので
作品自体も時代がありそうです。
ただ 額縁は古いのか 古い仕上げにした最近の物か不明です。
額縁の古さを見るには裏の仕上げやカカリの内側を見ることで
木地の年代を想像することができます。
また 持ち上げてみて比較的重ければ新しいもの
軽ければ古いものというのもひとつの判断材料です。
右側の壁にはオランダ17世紀に描かれたような花の静物画や
奥の壁には初期フランドル派のような女性像なども見えます。
下の台にはカナレット風のヴェネチア風景画
これまたオランダ17世紀風(?)の肖像画の小品
フランドル16世紀風(?)の風景画が飾られています。
この風景画の額縁は平面的で どことなく東洋の雰囲気もあります。
ヴェネチアは北の都市であり また海運都市でもありましたから
アルプス以北の国の雰囲気やエキゾチックな香りもします。
こうしたところからも ヴェネチアとフィレンツェの違いを
見て取る事ができて とても興味深いのです。