diario
La nostalgia in Italia 2011 Venezia -Viaggio “La più antica Venezia”2- 4月14日
イタリアの郷愁 2011 ヴェネチア -最古ツアー その2-
ヴェネチアの旅のサブタイトル「最古ツアー」ですが
まずはヴェネチア最古のホテルに泊まること。
そしてヴェネチア最古のカフェに行くこと。
1720年創業の Caffè Florian です。
1720年と言えば日本は江戸時代で
赤穂浪士の討ち入りから18年が過ぎたころ。
ヨーロッパではバロック音楽 バッハが活躍し
17年後にはトスカーナ大公メディチ家が断絶する・・・という時代。
そのころから今も同じ場所にある老舗カフェです。
Caffè Florian はサンマルコ広場にある大変美しい店舗です。
天気の良い初夏から晩夏なら日中でも夜でもテラス席に座って
白ワインやカフェラテを注文すれば
「これぞヴェネチア!」の気分を満喫できるはずです。
わたし達が訪れた時は肌寒い季節だったからか
はたまた acqua alta (満潮時の水位が高く浸水する)の時期だったからか
広場にテーブル席が出ていませんでした。
広場を突っ切って回廊の中へ行きましょう。
目指すカフェが見えてきました。
ちなみに上の写真の柱の右側 3人の男性は
アル・カポネのファミリーではありません・・・。
カフェ・フローリアンのカメリエーレ(給仕人)の男性たちです。
さて わたし達は美しい内装を見たかったので迷わず店内の席へ。
カウンターのあるエントランスを過ぎて いくつか部屋が続きます。
案内されたのはイメージしていた通りの席でした。
真っ赤なソファ ヴェネチア様式の背もたれが広く開いた椅子
うす暗い店内を照らす灯りは鏡に反射しています。
壁に描かれた絵はガラスで守られていますが
そこにも反射したヴェネチアングラスのシャンデリアが
キラキラと雰囲気を盛り上げてくれます。
花や女性のモチーフ 明るい色使い(部屋は暗いですが)は
宿泊したホテルの装飾とも近く感じます。
http://www.kanesei.net/2013/11/04.html
お願いしたのはティラミスとコーヒー。
美しい内装を楽しみつつ のんびりと座っていれば
カメリエーレがさっそうと熱々のコーヒーを注いでくれ
“Prego,madame…” なんて言われて 気分はすっかり18世紀のマダムです。
この Caffè Florian のカメリエーレは皆さん燕尾服姿でした。
華奢な若者ではなくて 50~70代くらいの男性がほとんど
(70代と思しきカメリエーレ氏のきれいな白髪と優しい笑顔が印象的)
またイタリア男性は胸板が厚いので燕尾服が大変お似合いでした。
きりりと伸びた背筋もばっちりです。
首から下げた老眼鏡もご愛嬌な
Caffè Florian の素敵なカメリエーレ氏でした。