diario
わたしを見て 3月31日
にぎやかなショッピングモールを歩いていたら
同行する人が「わぁ!見てあそこ!」と叫びました。
少し奥まった廊下の先がテラスになっていて
その先には真っ白な大きな花が満開でした。
こぶしの花。
学名Magnolia kobus にも「こぶし」が入っているのですね。
こぶしの木は大木が多くて 花を間近で見られる機会が無かったのですが
2階のテラスからは花が目前で大迫力。
むっちりと肉厚の花弁に触れることも出来ました。
そしてびっくりしたのはその香り。
最初に気づいたのも 風に乗って漂ってくる香りからでした。
うっとりするような豊かな香りはクチナシとも沈丁花とも違うけれど
薫り高い外国の香水そのままの花の香り(表現力が稚拙です…)なのでした。
大きな花の姿に似て香りも力強く存在を主張しています。
こぶしにあんなに訴えかける香りがあったなんて・・・
いままで知りませんでした。ああ驚いた。
その後 買い物を終えて外からあらためてこぶしの木を見に行ったのですが
行き交う人の流れや美味しそうな食べ物のにおいにかき消され
花の香りはもう感じられないのでした。
そして花を見上げる人もいない。
あの人の居ないテラスからだけ感じることができた秘密の香り?
花の満開と風向きの偶然のタイミング?
こぶしが「わたし今一番きれいな時です。こっちを見て!」と
呼んでいたに違いありません。
春はどこもかしこも花盛り。
桜と一緒にほかの花々のお花見もしたいと思います。