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● ■  3月10日

 

へんなタイトルです。

● ■  丸 と 四角。

丸い支持体(キャンバスや紙 板)に描いた作品を入れる額縁は?

●? ■?

丸い作品は古くからあって

有名なものでは ミケランジェロの「聖家族」などでしょうか。

Michelangelo_Buonarroti_046[1]

Tondo Doni, 1506~1508 Michelangelo Buonarroti

Galleria degli Uffizi,Firenze(画像はwikipedia より)

「聖家族」には作品の外周に合わせた円形の額縁がついています。

もちろん特注の これ以上ないフルオーダーメイド額縁。

円形の額縁は材料的にも技術的にも とても贅沢なものです。

ルネッサンス時代 富豪のパトロンや注文主がいて

街の至る所に技術が確かな職人が居た時代のもの。

最高の材料と技法を駆使することに迷いが感じられません。

 

さて・・・今回わたしが模写したテンペラは 丸い板に描きました。

フラ・アンジェリコの「ボスコ・アイ・フラーティの祭壇画」から

http://it.wikipedia.org/wiki/Pala_di_Bosco_ai_Frati (wikipedia イタリア)

聖母子の右側に立つ天使です。

額縁職人なら 当然合わせて丸い額縁をつくるか?

なかなか難しい問題。

今回は●に■を合わせることにしました。

正方形も安定感のある形ですので 良いでしょう・・・。

maru

丸い木地はあと4枚作りましたので

今度は左側に立つ天使や花など描いてみようと思います。

 

こちらの絵と 先日ご紹介しました「最後の審判から部分」は

3月4日(火)から3月31日(月)まで 帝国ホテル本館地下1階にある

「絵画堂」併設のウィンドウで展示しております。

お近くにお越しの際は どうぞお立ち寄りくださいませ。

絵画堂 : http://www.imperial-arcade.co.jp/shop/art/kaigado.html