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大きい時と小さい時 12月23日

 

1000×803mmのF40号サイズ額縁を制作中。

広い美術館や画廊で見る40号と

いざ自分の作業部屋でみる40号では印象も違って

その大きさ・・・と言いますか 自分の作業部屋のサイズを

しみじみ実感しているところです。

 

制作の工程は 額縁が大きくても小さくても変わりませんが

大きければ大きいなりのコツがあります。

成功のカギを握るのは 石膏をいかに均一に美しく塗れるか でしょうか。

もちろんこの石膏の均一さは 小さい額縁でも必要ですが

大きければ増々 その大切さを実感します。

F40

そして小さな額縁を作る楽しみと 大きな額縁を作る楽しみも

それぞれあります。

 

小さい額縁を作るときは「その世界に閉じこもる」ような

幼い頃に押し入れに入って襖を閉めた時のような気持ち

(分かり辛いたとえですが)一種の安心感があるのですが

大きな額縁は 制作する自分の腕を大きく動かす必要もあり

額縁は動かさず 自分が額縁の周囲をグルグル移動して作業して・・・

太陽(額縁)を中心に円軌道に乗る惑星になったような気分です。

大らかな気持ち とでも言いましょうか。

我ながら面白い気持ちの変化です。