diario
ターナーでげす。 6月03日
夏目漱石の「坊ちゃん」のなかで
赤シャツが美しい景色を見て「ターナーのようだ」と言うと
ごますりの野太鼓が「まったくターナーでげす。」
と答える・・・といったワンシーンがあります。
漱石はターナーの絵がとても好きだったそうですから
自分の作品中でも美しい風景をターナーの作品になぞらえて
登場させたのだろう・・・と思います。
ターナーは19世紀イギリスの画家で
漱石が言うとおり 美しい風景画で有名です。
霞がかかったような独特の空気と反射して輝く光が描かれて
絵の前に立つと 心に解放感がふわぁっと広がるような気がします。
そんな素晴らしい絵を描いた画家ターナーですが
わたしは「坊ちゃん」を読んで以来 ターナーと聞くと
反射的に「ターナーでげす。」のセリフが浮かぶようになりました。
漱石もターナーも不本意かもしれませんけれど
この「ターナーでげす。」の一言で とても親近感が湧くのです。
そんな訳で ターナー展でげす。
見逃せません。
ターナー展 http://www.turner2013-14.jp/
夏目漱石の美術世界展 http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2013/soseki/soseki_ja.htm