diario
東京国立博物館と和洋折衷 4月25日
先日ひさしぶりに上野の東京国立博物館1階を見学しました。
特集陳列の「キリシタン関係の遺品 イエズス会の布教と禁制下の信仰」
では重要文化財の聖母像「親指のマリア」他
貴重な作品や文献が展示されており じっくり見ることができました。
KANESEIでは2010年からTokyo Conservationと共同で
「親指のマリア」の額縁を制作させて頂き
現在は最終段階の調整に入っています。
(現在展示されている「親指のマリア」付属額縁は
KANESEIで作ったものではありません。)
重要文化財である作品をいかに安全に そして美しく展示できるか
学芸員の方と打ち合わせを重ね 今年か来年には展示に使えるよう
完成を目指しています。
ようやく打ち合わせを終え ぼんやりと館内を歩いていると
薄暗い展示室から明るい部屋に出ました。
「ラウンジ」と呼ばれる部屋の壁は 漆喰にモザイクタイルで
美しい装飾が施され テラスに向いた窓や扉も凝った造りです。
なにやらここだけヨーロッパ それもスペインにいるような雰囲気。
重厚な扉の横にある黒電話も 更に雰囲気を醸し出しています。
外には広いテラス 若葉の美しい桜の木
先にある池と茶室らしき建物で和洋折衷の風景です。
こんなにしみじみと(?)この部屋を見学したのは初めてでしたが
あまりの居心地良さと美しさに すっかり長居してしまいました。
帰りがけに立ち寄ったミュージアムショップで
「ラウンジ」のモザイクをモチーフにした手ぬぐいを見つけ
お土産にさっそく買い求めました。
着物を着たときに重宝しそうです。
和の着物に洋のモザイク模様の手ぬぐい。
これまた和洋折衷を楽しめそうです。
特別陳列「キリシタン関係の遺品 イエズス会の布教と禁制下の信仰」は
本館1階の16室で 5月6日月曜日までです。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1598