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黒い蔦模様額縁 4月29日

 

お世話になっている方にプレゼントしたいと思って

小さな額縁を一つ作りました。

額縁作業には乾くのを待つという時間がけっこうあって

本業(?)の合間合間に作ったので いわば手慰みのような額縁。

蔦模様の装飾下地が既にほどこされた市販の木地を

組んで色を付けアンティーク加工しました。

市販の木地を使ったからこそ 要所要所に

KANESEIらしさを出すべくこっそりと工夫をしています。

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出来上がってみたらなんだか

手放すのがさびしくなってきました。

まったく関係ないのですが

「かわいい子には旅をさせろ」なんていう言葉を思い出したりして。

喜んでいただけると嬉しいのですが・・・

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東京国立博物館と和洋折衷 4月25日

 

先日ひさしぶりに上野の東京国立博物館1階を見学しました。

特集陳列の「キリシタン関係の遺品 イエズス会の布教と禁制下の信仰」

では重要文化財の聖母像「親指のマリア」他

貴重な作品や文献が展示されており じっくり見ることができました。

 

KANESEIでは2010年からTokyo Conservationと共同で

「親指のマリア」の額縁を制作させて頂き

現在は最終段階の調整に入っています。

(現在展示されている「親指のマリア」付属額縁は

KANESEIで作ったものではありません。)

重要文化財である作品をいかに安全に そして美しく展示できるか

学芸員の方と打ち合わせを重ね 今年か来年には展示に使えるよう

完成を目指しています。

 

ようやく打ち合わせを終え ぼんやりと館内を歩いていると

薄暗い展示室から明るい部屋に出ました。

「ラウンジ」と呼ばれる部屋の壁は 漆喰にモザイクタイルで

美しい装飾が施され テラスに向いた窓や扉も凝った造りです。

なにやらここだけヨーロッパ それもスペインにいるような雰囲気。

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重厚な扉の横にある黒電話も 更に雰囲気を醸し出しています。

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外には広いテラス 若葉の美しい桜の木

先にある池と茶室らしき建物で和洋折衷の風景です。

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こんなにしみじみと(?)この部屋を見学したのは初めてでしたが

あまりの居心地良さと美しさに すっかり長居してしまいました。

 

帰りがけに立ち寄ったミュージアムショップで

「ラウンジ」のモザイクをモチーフにした手ぬぐいを見つけ

お土産にさっそく買い求めました。

着物を着たときに重宝しそうです。

和の着物に洋のモザイク模様の手ぬぐい。

これまた和洋折衷を楽しめそうです。

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特別陳列「キリシタン関係の遺品 イエズス会の布教と禁制下の信仰」は

本館1階の16室で 5月6日月曜日までです。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1598

 

 

francobolloはどこから来たのか 4月22日

 

ふらりと立ち寄った地元の文房具店で見つけた

イタリアモチーフのシールには

ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ピサ・ローマ

5都市の古い写真や図柄を切手風に仕立ててあります。

見付けたとたん握りしめてレジへ直行!でした。

ピサの斜塔 ヴェネツィアの大運河 ミラノのドゥオーモ

ローマ建国神話のロムルスとレムス そしてフィレンツェのヴェッキオ宮・・・

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今は無きイタリア通貨「リラ」の切手シールもありました。

留学当時 イタリアから日本へハガキや手紙を送る際に

いつも使っていた切手650リラがあって感激でした。

下の写真の赤い半円アーチの切手(シール)です。

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ちなみにイタリア語で切手は francobollo(単)フランコボッロと言います。

フランス語 スペイン語 ポルトガル語にラテン語

はたまたクロアチア アルバニア チェコ チュニジア・・・

いずれの国でも francobollo と近しい単語で

切手を指す言葉はみつけられませんでした。

いったいどこから来た単語なのでしょうか??

 

 

本当だったお話 4月18日

 

ことしもまた KANESEI作業部屋自慢の

八重咲のモッコウバラが満開になりました。

いつもは5月初旬に満開を迎えますが

ことしは桜同様 モッコウバラも早く咲き始めました。

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黄色い花が まみれつくように咲く様子を見ると

「これぞ我が家の春」です。

離れて眺めれば 重みで枝がたわむほどの

花を咲かせる力強さを感じさせ

近寄ると ぽんぽんとした花かんざしのように愛らしい。

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そして その華やかな姿とはうらはらに

ひかえめな香りを漂わせます。

 

昨年2012年のモッコウバラのトピックでは

「モッコウバラの花が仕事を運んでくれる福の神」と書きました。

http://www.kanesei.net/2012/05/07.html

そして今年 その話が実証されたようです。

2011年 2012年とこのモッコウバラが咲く時期は

大変ありがたいことに ご注文に追われて大忙し。

そして今年もまた ゴールデンウィークそっちのけで

忙しくなりそうです。

モッコウバラはKANESEIの福の神。

本当でした。

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La nostalgia in Italia 2011 Firenze -Duomo2- 4月15日

 

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花の都フィレンツェの象徴 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は

遠くからも見えるオレンジ色のクーポラ(円蓋)が印象的ですが

近寄ってみると じつは様々な装飾で埋め尽くされています。

 

ピンクとペールグリーンそして輝く白の大理石モザイクは

とても繊細で ひとつひとつの仕事を考えると

一体何人の職人がどれだけの時間をかけて細工をしたことか!

その膨大な時間と誠実な作業に感動します。

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巨大な扉では こんな愛らしい天使が迎えてくれます。

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凝ったファサード装飾に比べて 内部はシンプルではありますが

信者が祈り 自分の内面と対峙する場と考えるなら

いっそ控えめな装飾が相応しいとも思えます。

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この聖堂内で 数えきれない人たちが

想像を超える回数の祈りをささげ

助けを求め 感謝し 心を落ち着かせたことでしょう。

それら人々の「濃い心」が降り積もり沁み込んだような

厳粛な空間でした。

 

 

Sちゃん誕生のお祝いに 4月11日

 

昨年暮に鎌倉の鶴岡八幡宮で買った安産祈願お守りを

贈った友人が 先日無事に元気な女の子を出産しました。

本当に・・・時間が過ぎるのはあっという間ですね。

 

生まれた女の子 Sちゃんのお祝いに

ちいさな額縁を作りました。

下地つきの木地を組んで彩色をした簡単な額縁ではありますが

石膏盛り上げ装飾でイニシャルを入れました。

すこし特別な感じが出たでしょうか。

 

誕生の時やはじめてのお節句など折々に撮った写真を

Sちゃんの成長とともに入れ替えて

家族の団欒の場所に置いていただけたら と思います。

 

 

 

「啄木鳥通信」にKANESEIをご紹介いただきました 4月08日

 

今年1月の下旬に取材していただいた記事が

いよいよ冊子に刷り上がり 手元に届きました。

「啄木鳥通信 2013年春」号です。

木造の自然派個性住宅BESSの季刊誌の連載

「意外なつながり」でKANESEIをご紹介いただいています。

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タイトルは『額縁とジャパネスクハウス「程々の家」』。

額縁と玄関の意外なつながりとは?

このジャパネスクハウスシリーズの家の玄関には

「家の顔」として額縁風の意匠が施されているそうです。

玄関は家の出入り口であり 尋ねる人をいざなう場所。

そして額縁もまた 中に納める作品と周囲の環境をつなぐ役割があり

作品を鑑賞する際の玄関のようなものかもしれない・・・

そんなお話をさせていただいた内容です。

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14ページの冊子ですが 毎号特集する自然現象を取り上げてあり

(今季は『風』です。)

「へぇ知らなかった!」や「わたしも試してみようかな」と思ったり

そして なんだかしみじみと励まされる言葉があったりと

読みごたえある内容です。

こちら「啄木鳥通信」はBESSの住宅展示場にて

無料配布されています。

東京では代官山に総合展示場BESSスクエアがあります。

手に取っていただけるチャンスは限られていますが

機会があればぜひご覧ください。

 

ジャパネスクハウス「程々の家」:http://www.bess.jp/products/jh/

啄木鳥通信:http://www.bess.jp/kitsutsuki/

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Firenze -La torta di ricordi- 4月04日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ -思い出のケーキ-

 

フィレンツェ ドゥオーモ広場の西の角にあるお菓子屋さん。

ウィンドウには色とりどりのケーキやクッキーが並びます。

レモンやオレンジのアイシングがかかったもの

イチゴやキゥイ メロンのデコレーションケーキ

奥にあるのはカラフルなマジパン細工でしょうか。

手前にはメレンゲや粉砂糖のかかったクッキーにマドレーヌ

そして左奥には有名なカントゥッチ(ナッツ入りの固いクッキー)が見えます。

どれもこれも美味しそう!

イタリアの街の 伝統あるこんなお店のお菓子は

日本のものより数段甘く エッセンス等の味も濃いように感じます。

最初は驚くけれど 慣れると虜になります・・・。

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19歳の夏にフィレンツェを訪れ 20歳の誕生日を迎えました。

その時に同行していた友人たちが この店のケーキを買って

祝ってくれた思い出があります。

この店でいつも思い出す あたたかな記憶。

 

 

桜に尋ねてみたいこと 4月01日

 

今年の東京では 桜が突然に

わぁぁっと満開になりました。

でも天気はぱっとしない曇り続き。

腕の無いカメラマン(わたし)が撮る写真は

ますます冴えない仕上がりばかり!

・・・でも記録ですので撮っておきましょう。

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桜が開花すると 毎年思うこと。

なぜ桜の花は下の枝から順に咲き出すのでしょうね?

梅はまんべんなく(?)咲きますのに。

桜と話が出来たらぜひ尋ねてみたいと思います。

 

市が尾にある Atelier LAPIS の窓からは

借景の桜の森が目前に見えて 花の季節はいつも

視界が淡いピンクでいっぱいになります。

そして桜の下で遊び走る子供たちの明るい声が聞こえてきます。

幸せで平和な時間です。

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