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酸化してしまわないうちに 3月28日

 

以前(2011年)にご覧いただいたトピック

「額縁の簡単なリモデル」の続きをご紹介します。

ずいぶんと時間が空いてしまいました。

http://www.kanesei.net/2011/05/30.html

 

さて 額装してから40年以上経つ作品2点ですが

(額裏に1971年販売の記載がありました。)

裏板の色を見ても分かる通り 酸化が進んでいます。

埃や虫の侵入を防ぐための 紫の紙テープも酸化し弱っています。

day-night3

額縁を開けてみると 額装の様子は下の写真のようになっていました。

右上から順に 裏板 クッション用?波状紙 そして

マットに張り付けられた作品です。

これらにプラスしてガラスが入っていました。

作品を張り付けている紙テープは おそらく

額装用の無酸のテープで さすが劣化せず

接着材の状態も問題が無い様子です。

が・・・ テープをはがして作品を外してみると

マット裏にはくっきりと 酸化の跡が見られました。

内側が一段白く見えますが ここは作品があった部分。

ということは この茶色く変色させた劣化成分が

作品の裏にしっかり移ってしまっています。

おそらく 裏に当ててあった波状紙の影響でしょう。

 

これを防ぐためには 無酸のマットで作品を裏表から

しっかりと挟んでガードすることが大切です。

また マットや裏板は消耗品と考えて

定期的に交換することも必要な処置と思います。

 

次回はマット交換後の様子をご紹介します。