top » diario

diario

La nostalgia in Italia 2011 Firenze -Extra 6 Un chiacchiere con cagnetto- 2月28日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ -番外6 犬と世間話-

 

ご主人さまに連れられて ほぼ毎日来るところ

レストラン”Sostanza”のいつものテーブルの下は

勝手知ったる場所でございますし ウェイターのおじさんも

お客さまの半分も 馴染みの方々ばかり。

なのでワタクシもお愛想を振りまく必要も無くて

たいへんに居心地良くすごしております。

ですが たまにこうして旅行者にカメラを向けられると・・・

ちょっとうれしくて つい尻尾が小さく振れてしまいますのです。

 

フィレンツェの街 そして”Sostanza”は

お気に召して頂けましたですか?

そうですかそうですか・・・それは良うございました。

どうぞ良いご旅行を!

 

・・・と言っていたりして。

 

 

これがいい 2月25日

 

とりたてて「これでなくては!」と言えるような

大きな理由があるわけではないのですが

デザイン画を描くときにはいつも

「コピー用箋」というB5サイズの方眼トレース紙を使います。

薄くて透けるので左右対称のデザインを描くとき便利

方眼線がコピーで消えるのが便利

B5サイズが大きすぎず小さすぎず便利

そんなところです。

「薄くて透ける紙」が好きなのも理由の一つです。

パラフィン紙や薄葉紙 もちろんトレーシングペーパーも。

 

この「コピー用箋B5サイズ」が廃版になったら困るなぁ・・・

やはりわたしにとって「これでなくては!」なのかもしれません。

 

 

 

明日もまた 2月21日

 

夕方の帰り道

乗換駅からみえる風景は本当に美しくて

寒さに凍えながら電車を待つ時間も

あまり苦になりません。

 

今日は充実した一日でした。

明日も良い日にしたい。

 

futako

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Firenze -La medicina di principessa- 2月18日

 

イタリアの郷愁 フィレンツェ -お姫様の薬-

 

ほの暗い部屋の古い戸棚 中に並ぶのは秘密の薬。

farmacia3

修道士が代々受け継ぐレシピで作った薬は1500年代に

メディチ家からフランス王家へ嫁いだカトリーナも携えていたとか。

当時の面影を今も感じられる 美しくも妖しい(?)薬局が

今もサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のほど近くにあります。

その名もFarmaceutica di Santa Maria Novella (サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局)

すでに日本でも有名になって 銀座店丸の内店とありますが

本店は美術館と見まごうばかりの内装です。

薫り高いクリームやパウダー 香水にうっとり。

 

今もルネッサンス当時のレシピで作ったという

気付け薬を販売中です。

舞踏会で踊りつかれ ふらりと気が遠くなったお姫様に必要なもの。

・・・どんな香りなのでしょうね?

http://www.santamarianovella.jp/

farmacia2

 

 

 

Trippa! 2月14日

 

イタリア料理のトリッパ(trippa) ご存知ですか?

牛の第2胃袋 ハチノスのトマト煮込みです。

日本のモツ煮込みのような 気取らない家庭料理で

わたしの大好物でもあります。

先日スーパーマーケットで下処理済みのハチノスを見付け

さっそく初めてトリッパを料理してみました。

(イタリアに住んでいた頃はもっぱら食べるばかりでした。)

完成した一皿は家族にも好評で なかなか良い仕上がり。

ですが・・・料理中のニオイが強烈でした。

 

ふとした時に ある匂いを嗅いで突然記憶が蘇ることがあります。

コーヒーと体臭と香水の香りが混ざった匂いをかぐと

いつもイタリアを思い出していました。

そしてトリッパを煮ていて思い出したのも イタリアの空港でした。

このハチノスの独特のニオイは正にイタリア人たちから発する

体臭の匂いに含まれていたようです。

外国の方が日本の空港に着くと 発酵した食べ物や

甘辛い醤油の匂いを感じるとか。

どこの国も空の玄関で感じられるのは

その国の特徴的な食べ物が由来の匂いなのだ・・・と

キッチンで気づいた午後でした。

 

 

 

Atelier LAPISの様子から 2月11日

 

毎週月曜日の午後 神奈川県の市が尾にある

アトリエ ラピスで額縁制作と黄金背景テンペラ画の

講師をさせて頂いて 早くも3年目になりました。

上の写真は 当初から来てくださっている生徒さんの作品。

まず黄金背景テンペラ画の模写を仕上げ

その絵に合わせた額縁を制作されています。

いよいよ完成が見えてきて わたしも感慨深い思いであり

また 完成が楽しみでもあります。

 

以前 大学の非常勤講師として学生十数人に

黄金背景テンペラ画を指導した数年がありましたが

若い学生(まだ半分子供のような彼ら)に指導することで

感じること 指導する喜び そしてわたし自身が学ぶこと

沢山ありました。

大人の生徒さんが来て下さるアトリエ ラピスでの時間は

学生と過ごした時間とは違う緊張感と喜びがあって

刺激をいただいています。

自分の好きな絵を描き額縁を作る・・・シンプルな喜びです。

 

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Firenze -Come si chiama?- 2月07日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ -何と呼ぶ?-

 

イタリアの街には裏通りなどに小ぢんまりと

八百屋 肉屋 パン屋 万屋(乾物や瓶詰等)が

ワンセットのように並んでいたりします。

この八百屋さんもそんなお店でした。

わたしの大好きな芽キャベツが箱一杯

その上には大きくて立派なポルチーニ茸が見えます。

一番下で存在感を放っているのは柿です。

kaki1

イタリア語で柿をなんと呼ぶのでしょうか?

Come si chiama questa frutta?

答えは「KAKI」カキ でした。

上の写真を拡大してみると・・・

kaki2

「KAKI」と書かれています。

柿は日本原産で 学名も“Diospyros Kaki”と呼ぶとか。

イタリアの八百屋さんで見つけた

意外な「日本」でした。

 

 

審判の歯 2月04日

 

突然ですが 親不知の歯はありますか?

 

イタリア留学中に 右下顎に生えかけていた親不知が

突然痛み出して 歯医者さんに駆け込んで

抜いてもらったことがあります。

とても腕の良い大学病院の先生で

変な角度に生えていた歯はすっかり抜けました。

 

ところで・・・

イタリア語で親不知の歯を何と呼ぶかというと

「審判の歯」(Denti del giudizio) と言います。

(denti・・・歯(複) giudizio・・・審判)

なんとも重々しい名ですね。

生えるか生えないか・・・知る由もなく

審判を受けるようなこと ということでしょうか。

親不知が痛み出したころ ミケランジェロのフレスコ画「最後の審判」を

イタリア語で「Il giudizio universale」と呼ぶことを覚えたばかりで

親不知と一緒になって忘れられない単語になりました。