diario
鶴岡間道 1月21日
先日 新調した古帛紗。
お茶の席や稽古時にはいつも懐に入れるものです。
いままで使っていた母のお下がりである古帛紗は
オレンジ色と金糸の織が華やかで綺麗なのですが
すこし落ち着いた雰囲気の普段用が欲しいと思いました。
臙脂と深緑に辛子色のアクセント。
チェックでモダンだと思いきや 由緒ある柄でした。
古帛紗に使われる裂地は伝統的なものが多く 名もあります。
これは「鶴岡間道」(つるがおか-かんどう)という名でした。
何気なく手に取り買い求め 帰宅後に調べてみると
間道とは遠く中国や南方からもたらされた縞や格子模様の織物の総称だとか。
そしてこの「鶴岡間道」は 鎌倉の鶴岡八幡の御神宝を
包んでいた古代裂が由来なのだそうです。
毎年暮にご挨拶に伺う鶴岡八幡宮
そしてお正月明けに手に入れた古帛紗の名前がその八幡様由来だと知ると
お茶の稽古も八幡様が応援して下さっているような気持ちになって
なにやら嬉しいご縁を感じました。